LB4
師匠の心配はまたいつかするとして、話を進めよう。
始めはドキマギしていた俺も、大学に入った頃にはすっかり板につき、女には困らないと自負できるくらいにはなっていた。
イケメン先輩である板東さんをエサにすれば女の方からじゃんじゃん寄って来たし、彼に群がる女のうちの一人や二人に俺の方を向かせることくらい、なんてことない。
板東さんは、そのスペックのわりにこういった遊びが“あまり”好きではなかった。
それをつまらないと感じる女は少なからず存在したし、俺はそんな彼女たちと良い“お友だち”になれる。
男にとっては羨望の対象。
女にとっては非道な極悪人。
俺のような男を非難する人間の気持ちはわからんでもない。
良識的な女性には、不潔だ最低だクズだカスだと、もう何度も言われてきた。
自分でそう思うことさえ、たまにある。
もしここまでの話を聞いて、俺や晋也兄ちゃんに嫌悪を感じた人は、きっととても心が美しい人なのだと思う。
欲やインモラルの魅力に負けない、素晴らしい精神の持ち主なのだと。
そんな女性には敬意を払うし、俺は決して手出しなどしないから安心していただきたい。
しかし、覚えておくといい。
俺のような男にも、結構な需要があるのだ。