T&Y in神戸


「そうだ、お土産ー」
髪を乾かしながら旅行パンフに目をやる由香利。
無造作に髪を乾かす仕草に悪戯したくなる。

「?、たあちゃん?」
由香利の頬に手を伸ばすと、上目遣いの由香利と目が合う。
ドライヤーの風に煽られた髪がさらさらと舞う。

頬を指の背でなで、そのままサイドの髪を一束掬うと唇を寄せた。
ポカンと口を開けたままの由香利に、
「まだ、塗れてる、」
ちゃんと乾かせと注意すると、固まったままみるみる赤くなる。
「由香利、聞いてるか?」
弾かれたようにコクコクと頷いたのを確認すると、もう一度指の背で頬を撫でてから風呂に立った。


扉を閉めたとたん、
『うわっ、熱っ』
ゴトンと派手な物音。
ーーー動揺し過ぎだろ。
笑いを堪えながら、シャワーのコックを捻った。

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