T&Y in神戸
時間は二十三時を過ぎたばかり。
ツインのベッドの一方に頭からすっぽりと潜り込んだ由香利。
おやすみも言わずに眠ってしまったのか、ピクリとも動かない。
隣のベッドの上掛けを捲り、気だるい身体を横たえる。
「……。」
屋敷のベッドより狭いはずのベッドを広く感じるのは、毎晩由香利を抱いて寝ていたからだと、思う。
「たあちゃん…あのね……」
由香利がひょっこり、目だけを出して俺を見つめる。
「ん?どうした?」
眠れないのかと振り向けば、頬を赤く染めた由香利に嫌な予感が。
「…あのね、」
そっちに行ってもいい?と照れる由香利。
「……。」
半端ない破壊力に、言葉がでない。
「だめ…?」
「……駄目なはずないだろ。」
と、白旗同様、上掛けを開けて招いていた。