T&Y in神戸
「いつもより、早いだろ?」
そう、窓辺に誘うと、由香利はぴょんと弾むようにベッドから降りてくる。
隣で徐々に明るくなる街を見て。
「車、少ないね。」
薄曇りの空を見上げて「雨降らないかな」と心配そうに俺を見上げた。
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「大丈夫だろ…多分。」
隣に並ぶ由香利の肩を抱いて頭上に唇を寄せる。
多分なんだとクスクスと笑う由香利の、その頬に指の背を沿わせる。
「七時から朝食が取れる。バイキングにするか?それとも和食にするのか?」
由香利からすうっと笑顔が消える。
「……。」
何か言いたげな視線に苦笑した。
「岸も俺も、セットメニューしか食べたことが無いからなーーー色々食べれるバイキングがいいか?」
他の女と宿泊はないと遠回しに言ってみるが……
「ーーーそうだね、バイキングにする。」
由香利も苦笑して返した。