T&Y in神戸
ふたり並んで顔を洗う。
一緒に住んでいて、こうして並ぶことがなかった事を意外に思う。
「……お揃いのパジャマって、恥ずかしい、ね。」
照れる由香利に、選んだのはお前だろと、思わず笑った。
「……だって、」
タオルで顔を半分隠しながら由香利は鏡の中の俺に爆弾を落とす。
『……新婚さん、みたい』
「……。」
予想外の言葉に、鏡に写った唖然とする自分の姿。
鏡ごしの黒目勝ちな瞳に、カチリと、いつもと違うスイッチが入った。
「新婚なら、」
もっと甘くてもいいだろ、と、由香利を洗面台の上に抱え上げた。
「た、たあちゃん?」
いきなり目線が同じになって焦る由香利に逃げられないように後頭部に手を回し、口づける。
「……んっ、」
突然の行為に強張る由香利の頭を、髪を混ぜるように撫でて宥め、舌を柔らかく絡ませる。
意外に響く水音が、卑猥だ。
パジャマ越しに伝わる肌の柔らかさ。
由香利から漏れる吐息に甘さが増す。
ーーーこれ以上は。
いつもよりも増して柔らかく感じる唇。
下唇で軽く食んで、ゆっくりと離れる。
上気した由香利の顔。
「~~~もう、ばかっ」
なぜか、パシッと由香利に胸を叩かれた。