T&Y in神戸
「美味しかったーーーお腹一杯!」
ご馳走さま、と手を合わせる由香利。

人の多いこの場所。それでも臆することなくゆっくりと食べれたのは、従業員の然り気無い気づかいが伝わったからだと思う。

待っている客が多いと、“回転”を上げたくなるが、それをさせないところが“贅沢”だ。



『お飲み物のおかわりはいかがですか?』
『違うお飲み物のをお持ちいたしましょうか?』

カランカラン~
数種類、出来立ての料理が並べられた合図。



慌ただしい朝に、心行くまで朝食を楽しむ贅沢。
最良のスタート。



空になった皿、紅茶をくいっと飲み干した。

窓の外。
晴れ渡る空が見える。

「さあ、行こうか。」

由香利は笑顔で頷いた。




< 50 / 53 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop