食卓
「別に、ってなんだ」


直球ど真ん中。

狙うはピッチャー返し。

できれば脳天直撃が望ましい。




「もう子供じゃないんだし、

わざわざあんたに

一日の感想を述べる必要あるの?

っていう意味」



フルスイング。黙れ、父親。




父親の眉が、ぴくりと動いた。

私は冷めた目で父親を見る。

ピッチャー返し成功か…?


さあ、どう出る…??










「お姉ちゃん、遅いわねぇ…

仕事まだ終わらないのかしら」




頭のイカれた審判が、

誰も要求していないタイムを宣言した。
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