愛なんてない
ヤケを起こした様子の弥生は、放っておいたら本当に繁華街に向かいそうな感じだったから、俺は無理やり車へ押し込み家に連れ帰った。
あの時から全ては始まってたのか。
こうして弥生が待つ家に帰るのが気恥ずかしく、こそばゆい気持ちになる。
弥生はどんな顔をして出迎えてくれるのか、これを渡す時に喜んでくれるだろうか?
弥生に告げた時間より遅くなったのは迷いのためだ。
これはどうか、あれはどうかと選んでたから。
担任という特権を使ってあいつの誕生日を知れたのはよかった。