愛なんてない



ヤケを起こした様子の弥生は、放っておいたら本当に繁華街に向かいそうな感じだったから、俺は無理やり車へ押し込み家に連れ帰った。


あの時から全ては始まってたのか。


こうして弥生が待つ家に帰るのが気恥ずかしく、こそばゆい気持ちになる。


弥生はどんな顔をして出迎えてくれるのか、これを渡す時に喜んでくれるだろうか?


弥生に告げた時間より遅くなったのは迷いのためだ。


これはどうか、あれはどうかと選んでたから。


担任という特権を使ってあいつの誕生日を知れたのはよかった。


< 354 / 412 >

この作品をシェア

pagetop