愛なんてない



どんな顔をして受け取るか、いや。そもそも受け取ってくれるか不安だが。


駐車場に近づくごとにドクンドクンと心臓が高鳴る。


さっきに増して落ち着かない。


雨がかなり激しくなってきたから、車を駐車場に停めてから置き傘を出して箱を守る。


俺もこうして弥生を護っていく。


もう泣かせたり傷つけたりさせない。


俺はそう決意していた。


弥生の一生は俺が守ると。



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