愛なんてない
駐車場から回り込んでアパートの玄関前に人影が見えた。
時計は0時近くを指してる。こんな夜中に酔っ払いが泥酔でもして?
あんまり危険だったら救急車呼ばなきゃな。俺は一応念のためケータイを手にした。
だが……。
近づくにつれて違和感がある。
ピンク色の服を着てる……女性か?
ドクン、と嫌な予感で全身が脈打つ。
動かない。
全く動かないその人物が着てるものは……。
「弥生ッ……!!」
バカな。
弥生のわけがない。