愛なんてない
「圭介さんも相良先生も……自分の感情(こと)ばかり!
弥生がどうして自殺するまで追い詰められたか、ちゃんと考えました!?
弥生がどれだけ苦しんで……悲しんで傷ついたか。解っていますか!?
弥生は……寂しかった。ただ愛が欲しかっただけなんです!
それは少なくとも歪んだ情欲で慰み者にする事じゃありません!
圭介さん、あたしはあなたが弥生にした仕打ちは知ってます!
もしあなたが相良先生を訴えるなら、あたしはあなたを告発します。
大好きな兄に陵辱されて、それでも受け入れた弥生の気持ちすらわからないなら。
今の弥生があなた達が諍う姿を見て悲しむことも理解出来ませんか……?」
麻美は悲しげな瞳で全て言い切った。