カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
「兄ちゃん!!」


私達の背中を友希君が追って来た。


「友希?」


「帰って行くのが見えてたから…慌てて追い駆けて来たんだ」


声まで中学時代の逸希に似ていた。


「お前…大活躍だったな」


「そうか?」


「ああ~」


逸希は友希君の頭を撫で回す。

お兄ちゃんの逸希に褒められて友希君はテレ臭そうに笑った。


「姉ちゃんが兄ちゃんの新しい彼女?」


「彼女と言うか…お前の義理の姉ちゃんになるかもしれない」

「兄ちゃん、結婚すんの?」


「兄ちゃんもいい年だし。結婚してもおかしくはない。また、改めて紹介するから…待ってろ」


「ふうん」


友希君は私の顔をジッと見つめる。


思わずドキンと鼓動を跳ね上げてしまった。





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