カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
「まぁ―いいわ。私が遊佐課長に訊いてあげる」


「植野チーフ、私の代わりに断って下さい」


「断るって…これは上司命令だし、本来なら『判りました』と呑むしかないのよ。高木さん」


「わかっています」


「なら、このまま樋渡係長と補佐役として…」


「すいません…相席いいですか?」


「!?」


私達のテーブル席の脇に樋渡係長が立っていた。


私達は余りの驚きに金魚のように唇をパクパクさせてしまった。


「ダメなら、席が空くまで待ちますが…植野チーフ」


「いいですけど…」


「では、失礼します」


樋渡係長が私の隣の席に腰を下ろした。




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