カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
私と逸希は並んでソファに腰を下ろした。目の前にはお父さんが座っている。


「逸希君、コーヒーでいいかしら?」


「はい・・・」


「砂糖とミルクは?」


「砂糖とミルクは要りません。ブラックでお願いします」


「ブラックか…大人ね…」


「そうだ、お母さん…逸希からのお土産」


私は、逸希が手土産に買ったお母さんの大好物の『白鳳堂』の粒あんがたっぷり詰まった最中を渡した。

「ありがとう…逸希君、味わって頂くわね」


「はい」


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