カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
懐かしい昔話に花が咲いた。


「サッカーは辞めたの?逸希君は将来Jリーガーになるんだと思っていたわ」


「事故に遭って、サッカーは出来なくなったと言いますか」


逸希の口調が重くなる。サッカーのコトは誰にも触れられたくない話題。


勘の鋭いお父さんが逸希の様子を見て話題を変える。


「あ、あの…莉那さんを俺に下さい。おじさん、おばさん」


「ウチの方こそ、よろしく頼んだよ。逸希君」


「あ、はい・・・」


「逸希君の実家の挨拶が終ったら、両家で一度集まりたい」


「それはご尤もです。俺が全部手配して、近い内にその場を設けますから、安心して下さい」


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