カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
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終始和やかなムードで挨拶を終えて、夕食は出前寿司を食べて東京へと車を走らせる。


「珠子とミー助も上手くいったようだな」


「別れ際、お互いに寂しそうだったもんね」


「ミー助は避妊手術してるんだな・・・」


「うん。発情期に入った時、夜通し啼き続けるから…近所から苦情が来て避妊手術したらしいわ」


「猫って…メスが発情しなきゃオスが発情しないって知ってるか?」


「そ、そうなの?」


赤信号で車は停止。

脇にはネオンの綺麗なラブホが建っていた。


「何?発情してるの?」


「え、あ…私は別に…」


「だってジッとラブホ見てたじゃん」


「私は猫じゃないから…」


「猫みたいに啼くクセに…」


「逸希の意地悪…」


「ちょっと休憩していくぞ」


「ええ~っ!!?」

逸希はラブホの入口に向かってハンドルを切った。




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