カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
「女は男に愛されて結婚する方が幸せになれる。そうだよな。遊佐さん」


「え、あ…」


俺は藤ヶ谷さんの質問に上手く応えられなかった。


「相手によるわ。藤ヶ谷さんは別に私のコトなど愛していない。濱部一族との繫がりが欲しいだけでしょ?」


濱部一族か・・・


俺も麻生と結婚すれば、濱部一族の仲間入り?


でも、俺と麻生は別れた。


あの時の彼女は結婚よりも仕事で、今も仕事だから、藤ヶ谷さんとの見合いを断っているんだろう。



「俺と君は見合いで知り合った。でも、俺自身は君を見ているつもりだが」


「つもりでしょ?」


「ここに来てくれただけでも…今夜は嬉しいよ。麻生」


「気安く呼ばないで!」


「ああ言えば、こう言う。本当に君と一緒居ると飽きないよ」


「そう思っているのは貴方だけよ。ふん」









< 267 / 335 >

この作品をシェア

pagetop