これが恋というものかしら?~眼鏡課長と甘い恋~【完】
 だんだんと息が上がってきている。まずいな。

 彼女の赤い頬にふれると熱い。

「熱がありますね、ちょっと待っていてください」

 俺はマンションの地下駐車場に車を停める。来客用と書いてあるそこは、地上につながるエレベーターのほど近くにあった。

 助手席にまわって、彼女の腕を自分の肩に回す。

「歩きま……す」

「フラフラしてるじゃないか!こういう時は素直に甘えろ」

「あ……はい」

 余裕がなくていつもの口調が崩れた。そんな事気にしてる場合じゃない。そもそも、彼女には素の自分を何度か見られている。いまさらという感じだろう。

 そのまま彼女を背負う。感じる体温でも彼女の熱が高いことがわかる。

 俺は彼女から部屋番号を聞き出して、エレベーターへと乗り込んだ。

 視界には俺の履かせたサンダルが、彼女の足でプラプラしているのが目に入った。

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