これが恋というものかしら?~眼鏡課長と甘い恋~【完】
「ダメか?」

 優しい声で聴いてくるなんてズルい。勇気を出して今の気持ちを彼に伝えた。

「私が……私がプレゼントでもいいですか?」

 俯いていた私の顔を勇矢さんが手で包み込むようにして上に向かせた。

「こっち見て。俺を見て」

  暗示にかっかったように彼の言う通りにしてしまう。

 まっすぐに彼の瞳を見つめると真剣なまなざしとともに、熱のこもった視線にとらわれた。

「恵にもらった大事なプレゼントだ。ずっと大切にするつもりだ」

  緊張で潤んでいる瞳の近くに、額に、鼻先に小さなキスのシャワーが降り注ぐ。

「恵の嫌がることはしない。恵を喜ばせることが、俺にとっては幸せなことだから」

 そうつぶやいた後、最後までキスされずに残っていた唇に、彼のそれが重なる。

 今まで何度かしてきたキスとは違う……角度を変えそのたびに深くなるキスに戸惑いながらも答えた。

  深く入り込んできた彼に必死で答えていると、コツンと眼鏡が私の鼻先にあたる。

 それまで昂ぶっていた空気が一瞬緩んだ。

 お互い顔を見合わせてフッと笑う。

「邪魔ものを排除しよう……コレ、恵が取って」

 どうやら眼鏡のことを言っているらしい。どうしてわざわざ私が取らないといけないの?

 その答えはすぐにわかった。
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