これが恋というものかしら?~眼鏡課長と甘い恋~【完】
……もしかして、知り合いなの?

 ふたりは何か目配せをしたあと、兄が茶封筒を取り出して小関議員に突き付けた。

「小関さん、あなた政治献金の取り扱いきちんとご自身で把握されてますか?」

「……いきなり……どういうことだ」

 正人さんの顔色が急に曇る。そして目をキョロキョロと泳がせて途端に挙動不審になった。

 すると、勇矢さんが兄の代わりに話始めた。

「私がお調べしたところによると、不透明なお金の流れがいくつか見受けられました。私が確認したもの以外にもあるとすれば……これは国民を欺いているとこになりませんか?」

「……もし仮にそういうことがあったとしたら、単純なミスだと思う。私も細かいところは、担当者に任せてあるから」

 しどろもどろながらもなんとか、言い訳をしてその場を逃れようとしているのがわかる。

 議員にとってお金の不正はもっともあってはならないことだ。

「あぁ、自分のスタッフの責任になさるおつもりですか。そんな風に騒動の幕引きを図ろうとするなんて、あなたは上に立つべき人ではないようですね」

 勇矢さんが相手の気持ちを逆なでするような言い方をわざとする。

「人間だれでもミスはある。それくらいのことでは……」

「では第二弾をお出ししましょうか?」

 勇矢さんがそう告げると、兄が封筒から一枚の写真を取り出し正人さんに渡す。

「こ、これは……どこから!?」

 チラッと見えた写真には、キレイな女の人に抱っこされた赤ちゃんが映っている。
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