これが恋というものかしら?~眼鏡課長と甘い恋~【完】
「……浜さん、高浜さん?」

「あ、はい。すみません」

ひとりで考え込んでいたのを不思議に思ったのか、心配そうに俺を大きな黒目勝ちの瞳で覗き込んできた。

「あの、猫ちゃんは元気なんですよね?」

「あ、はい。よくなついてくれてます」

彼女は「いいなー」と言いながらデザートのアップルパイに手を伸ばしている。

「最近では家に帰ると出迎えてくれることもあるんですよ」

「子猫のお出迎え!かわいいですね。私も体験してみたいです」

「では、うちにいらっしゃればいい」

「え!?」

彼女の驚いた顔をみて、自分がとんでもない誘いをしていることに気が付く。

「あ、いや。あのその冗談ですよ」

「いいんですか!? お宅まで見に行っても!」

両手を胸に当てて、感激したようにポーズをとっている。黒目がちの大きな瞳がキラキラとかがやいて、期待に満ちている。

「あ、まぁダメということはないです」

嬉しそうなその様子にダメだと言いきれない。
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