スイートな御曹司と愛されルームシェア
 翔太に見つめられ、そのときの切なさ、寂しさ、苦しさが一瞬で蘇ってきて、息が詰まりそうになる。

「うん……。でも、一瞬だったのに……どうしてそんなふうに思うことができたの?」
「それまでずっと一緒にいて、咲良さんならきっとそう考えたんだろうなと思ったんです。ただ……」

 翔太が問いかけるように咲良を見た。

「なぁに?」
「俺がまた会いに来る前に、咲良さんがほかの男に恋をしてしまうんじゃないかって、そのことだけはすごく不安でした」
「ほかの人に恋だなんて……。翔太くんの方こそどうなの? お見合い相手と結婚しないの?」
「しませんよ」
「本当に? でもそれじゃ、お兄さんたちは納得しないんじゃ……」

 咲良のうかがうような目を見て、翔太が小さく笑みを浮かべた。

「俺たち、会えなかった二ヵ月間を埋め合わせる必要があると思いませんか?」
「そうね、ゆっくり話をした方がいいかもしれないわね」

 咲良はホッと息を吐いた。こんなふうに探り合うように問いを繰り返すより、腹を割った方がすっきりしそうだ。

「夕飯食べた? まだなら、もしよかったら、肉じゃが食べる?」
「咲良さんが作ってくれたんですか?」

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