スイートな御曹司と愛されルームシェア
翔太に言われて、咲良は視線を戻した。
「日焼けが私のおかげ?」
「いえ、そうじゃなくて、咲良さんが退職してしまったので、俺は義兄への借りとして勧められていた見合いを、何のためらいもなくお断りすることができました」
「翔太くんはそれでよかったの……?」
お見合いを断ったせいで戸田家に彼の居場所がなくなっていたらどうしよう。
そんな咲良の不安を吹き飛ばすように、翔太が笑みを浮かべる。
「もちろん。それに、見合い相手の女性と利害が一致したんです」
「どういうこと?」
咲良の疑問に、翔太が含み笑いをして答える。
「兄の顔を立てるために会うだけ会ったんですが、相手の女性も笑えるくらい気乗りのしない様子だったんです。おまけにホテルの中庭で二人きりになったとたん、〝親に言われて仕方なくあなたと会いましたが、好きな人がいるので、あなたとは結婚できません〟って言われたんです。だからこちらも正直に、実は俺も好きな人がいるんですって言ったら、急に意気投合しちゃいました。彼女、実は親に内緒の恋人がいるんだそうです。インディーズのロックミュージシャンだとか」
「そうなの?」
「日焼けが私のおかげ?」
「いえ、そうじゃなくて、咲良さんが退職してしまったので、俺は義兄への借りとして勧められていた見合いを、何のためらいもなくお断りすることができました」
「翔太くんはそれでよかったの……?」
お見合いを断ったせいで戸田家に彼の居場所がなくなっていたらどうしよう。
そんな咲良の不安を吹き飛ばすように、翔太が笑みを浮かべる。
「もちろん。それに、見合い相手の女性と利害が一致したんです」
「どういうこと?」
咲良の疑問に、翔太が含み笑いをして答える。
「兄の顔を立てるために会うだけ会ったんですが、相手の女性も笑えるくらい気乗りのしない様子だったんです。おまけにホテルの中庭で二人きりになったとたん、〝親に言われて仕方なくあなたと会いましたが、好きな人がいるので、あなたとは結婚できません〟って言われたんです。だからこちらも正直に、実は俺も好きな人がいるんですって言ったら、急に意気投合しちゃいました。彼女、実は親に内緒の恋人がいるんだそうです。インディーズのロックミュージシャンだとか」
「そうなの?」