スイートな御曹司と愛されルームシェア
「ん、さっき起きたんですけど、咲良さんが寝てるのでウトウトしてただけです」
「そうなの」
「前から思ってたんですけど、咲良さんの寝顔、すごくかわいいですよ」
「翔太くんに言われたくないわ」

 お互い相手に同じことを思っていたんだ、と二人で目を見合わせて小さく笑う。

「朝が遅い癖、直ってないんですね」

 翔太のいたずらっぽい口調に、咲良は頬を膨らませた。

「誰のせいで夜が遅くなったと思ってるのよっ」
「俺のせいですか?」

 鳶色の丸い瞳にじっと見られて、咲良はぐっと言葉に詰まる。

「そりゃ……私だって翔太くんと……」

 いっぱいしたかったんだもん、という言葉は、彼がつけあがりそうなので言わずにおく。でも、伝わってしまったのか、翔太が嬉しそうな笑顔になった。

「咲良さん、好きですよ……ずっと好きでした」

 その笑顔が何ともかわいくて、胸がキュンとなる。

< 178 / 185 >

この作品をシェア

pagetop