スイートな御曹司と愛されルームシェア
「なんかその笑い、ムカツク」
いちいち翔太の言動にあたふたしていたら、男性経験が乏しいと言わんばかりだ。そこで、ちょっと上から目線でものを言ってみる。
「あのね、私は頼りない年下男には興味がないの。お子様の裸なんか見たくもないんだから」
そう言ったところで、咲良の性格は翔太にはお見通しらしい。
「それじゃ、俺の裸なんか見たって、うろたえることなんてないはずですよね?」
翔太はそう言ってからかうような笑い声を残し、バスルームに消えてしまった。
(ますますムカツク! 居候のくせに生意気!)
とはいえ、本当に裸で出てこられたら困るので、咲良はベランダに出て待っていることにした。彼が着替え終わるまで、都会の夜空でも見ていよう。
そう思って空を見上げたが、街が明るいせいかメガネをかけていないせいか、星はほとんど見えない。
「はっきりわかるのは北斗七星くらいかな」
おおぐま座と春の大三角も見えるはずなんだけどな……とブツブツ言いながら、目をこらして夜空を眺めていると、やがてシャワーを終えたのか、からりと軽い音がして窓が開き、翔太がベランダに出てきた。
いちいち翔太の言動にあたふたしていたら、男性経験が乏しいと言わんばかりだ。そこで、ちょっと上から目線でものを言ってみる。
「あのね、私は頼りない年下男には興味がないの。お子様の裸なんか見たくもないんだから」
そう言ったところで、咲良の性格は翔太にはお見通しらしい。
「それじゃ、俺の裸なんか見たって、うろたえることなんてないはずですよね?」
翔太はそう言ってからかうような笑い声を残し、バスルームに消えてしまった。
(ますますムカツク! 居候のくせに生意気!)
とはいえ、本当に裸で出てこられたら困るので、咲良はベランダに出て待っていることにした。彼が着替え終わるまで、都会の夜空でも見ていよう。
そう思って空を見上げたが、街が明るいせいかメガネをかけていないせいか、星はほとんど見えない。
「はっきりわかるのは北斗七星くらいかな」
おおぐま座と春の大三角も見えるはずなんだけどな……とブツブツ言いながら、目をこらして夜空を眺めていると、やがてシャワーを終えたのか、からりと軽い音がして窓が開き、翔太がベランダに出てきた。