スイートな御曹司と愛されルームシェア
「翔太くん、裸足だと冷えるよ」

 咲良は自分のサンダルを片方脱いで、翔太の足の前に置いた。それぞれ一足に両足をのせて、ベランダの手すりにもたれる。

「何を見てたんですか?」
「ん、星座。見えるかなーって」
「てっきり、俺の裸を見たくないからベランダに出てたのかと思いました」

 笑みを含んだ声で図星を指され、咲良の頬がみるみる赤くなる。それをごまかすように咲良は手すりに頬杖をついた。

「訊いてもいいですか?」

 翔太の声に、咲良は目だけを彼の方に向ける。

「何?」
「咲良さんはどうして塾の講師になったんです?」
「子どもと勉強が好きだから」
「勉強が好き?」

 翔太の口調に戸惑うような響きを感じ、咲良は苦笑して言う。
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