スイートな御曹司と愛されルームシェア
もう一度ドアの陰から覗くと、ベッドの上の彼がこっちをじっと見ていて、咲良はあわててドアの陰に引っ込んだ。
(ど、ど、どうしよう。私の家にいるってことは、私が連れ込んだの? それともあの男が無理矢理上がり込んできたの……?)
再度ドアから顔を出したとき、あやうく何かにぶつかりそうになった。ハッとする咲良の目の前には、ほどよく日焼けした盛り上がった胸板、その下に引き締まったお腹と腰、それにダークグレーのボクサーショーツ……。あわてて顔を上げると、そこには男のにっこり笑顔。
「もがっ」
悲鳴を上げようとした口を大きな手にふさがれた。
(ヤダ、襲われるっ)
いや、もう襲われた後かもしれないけど、とにかくもうこれ以上、見ず知らずの男に体を許すわけにはいかない。
咲良は必死で手を振り回したが、男に手首をつかまれ、壁に押しつけられてしまった。この男、かわいい顔をして腕力は一人前だ。
「離しなさい! これ以上いやらしいことをするなら、通報するわよっ」
咲良が右手を動かしてスマホを握っていることをアピールすると、男が小さく笑った。
(ど、ど、どうしよう。私の家にいるってことは、私が連れ込んだの? それともあの男が無理矢理上がり込んできたの……?)
再度ドアから顔を出したとき、あやうく何かにぶつかりそうになった。ハッとする咲良の目の前には、ほどよく日焼けした盛り上がった胸板、その下に引き締まったお腹と腰、それにダークグレーのボクサーショーツ……。あわてて顔を上げると、そこには男のにっこり笑顔。
「もがっ」
悲鳴を上げようとした口を大きな手にふさがれた。
(ヤダ、襲われるっ)
いや、もう襲われた後かもしれないけど、とにかくもうこれ以上、見ず知らずの男に体を許すわけにはいかない。
咲良は必死で手を振り回したが、男に手首をつかまれ、壁に押しつけられてしまった。この男、かわいい顔をして腕力は一人前だ。
「離しなさい! これ以上いやらしいことをするなら、通報するわよっ」
咲良が右手を動かしてスマホを握っていることをアピールすると、男が小さく笑った。