スイートな御曹司と愛されルームシェア
 恭平の声を背中で聞きながら、咲良はまた首を振って教室を出た。出口に向かって歩く間、受け付けデスクから奥田が心配そうな視線を向けてくるのを感じた。彼女は創智学院が英進会ゼミナールのフランチャイズになることを咲良より早く聞いていたのだろう。

(知らぬは本人ばかりなり、か……)

 咲良は重い足取りで教室を出た。
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