スイートな御曹司と愛されルームシェア
「何があったんです?」
「クビらって」
「え?」
翔太の表情が険しくなる。
「恭平くんは私を振ったらけじゃなく、株式まで取り上げて、塾を追い出す算段なのれ~す」
「そんな……」
「あ、いいのいいの。私も納得したから……」
それだけ言うと、咲良はスーツのままベッドに横になった。その視界にローテーブルの上に並べられた皿が見える。ガラスの器に彩りよく飾られたレタスとトマトとゆで卵、白い大皿に盛られたカレーライス。
(私のために作ってくれたんだ……)
そう思うと、咲良の目に熱いものが込み上げてきた。〝俺が腕を振るいますよ〟。今朝、翔太はそう言っていた。
「ごめん、ごめ~ん」
咲良は涙を拭って起き上がり、ローテーブルの前に座ってスプーンを手に取った。
「ど、どうしたんですか? 食事は済ませてきたんでしょう?」
翔太の戸惑ったような声を聞きながら、咲良は「いたらきま~す」と言って、カレーをすくって口に入れた。惨めな気分を吹き飛ばしてくれそうな、ぴりりと辛いカレーが喉を通っていく。
「カレーは日持ちしますから、無理して食べなくてもいいですよ」
いたわるような翔太の声に、咲良は首を振る。
「クビらって」
「え?」
翔太の表情が険しくなる。
「恭平くんは私を振ったらけじゃなく、株式まで取り上げて、塾を追い出す算段なのれ~す」
「そんな……」
「あ、いいのいいの。私も納得したから……」
それだけ言うと、咲良はスーツのままベッドに横になった。その視界にローテーブルの上に並べられた皿が見える。ガラスの器に彩りよく飾られたレタスとトマトとゆで卵、白い大皿に盛られたカレーライス。
(私のために作ってくれたんだ……)
そう思うと、咲良の目に熱いものが込み上げてきた。〝俺が腕を振るいますよ〟。今朝、翔太はそう言っていた。
「ごめん、ごめ~ん」
咲良は涙を拭って起き上がり、ローテーブルの前に座ってスプーンを手に取った。
「ど、どうしたんですか? 食事は済ませてきたんでしょう?」
翔太の戸惑ったような声を聞きながら、咲良は「いたらきま~す」と言って、カレーをすくって口に入れた。惨めな気分を吹き飛ばしてくれそうな、ぴりりと辛いカレーが喉を通っていく。
「カレーは日持ちしますから、無理して食べなくてもいいですよ」
いたわるような翔太の声に、咲良は首を振る。