秘密の館
2人は部屋からでて、図書室へと向かう。


........ギシ、ギシ。


床は高貴だが古くて、歩く度にギシギシと
音をたてていた。


薄暗いが、ところどころの壁にろうそくの
火が灯っているため歩くのは苦ではない。

真美は 怖がったような顔を浮かばせなが
ら、お兄ちゃんの後ろにずっと引っ付いて
歩いている。


まだ7時半とは言っても、こんな古い館で
は、まるで夜中であるかのような感覚であ
る。

少し進むと、階段が見えてきた。


赤色の床の階段、1段目に片足を踏み入れて
進んで行く。

階段は意外と、しっかりしていて頑丈だっ
たため普通に歩けた。


そのまま進んでいくと3階へ着いた。

3階も、相変わらず薄暗い....。


2階とは違って、ろうそくの明かりは図書
室の扉の両端にぼんやりと灯るだけで、他
にはなにもなかった。


2人から見て右側の通路をまっすぐと進
む。
と言うのも、左側は壁になっていて右側し
か行けないようになっているのだ。


そのまま進んでいくと図書室の扉の前まで
ついた。



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