きみの声を聞かせて
ーガチャ
「お前、何その格好?」
「これ?翔矢、俺めっちゃかっこいいだろ?
これでも劇の主役なんだぜ!」
トイレのドアを少し開けたまま声の聞こえる方へ視線を向けると深いエメラルドというか深い緑にベルトをした渚くんと
たまたまトイレに行こうとしたのか翔矢くんの姿があった。
「へえー、主役にしては王子様みたいな格好じゃないんだな」
「う、うるせーよ!いいんだよ!
最終的には逆玉の輿にのって、王子様になれるんだから最初は大泥棒だって!」
渚くんは言った瞬間、やべっ!という顔を口を押さえてしていた。