きみの声を聞かせて
その家の表札には【千葉】と書かれていて、翔矢くんが押したチャイムに出てくる前に誰の家か分かった。
この家……麻美の家だ。
麻美、そう言えば苗字は千葉だもんね。
「あっ!夏帆~!待ってたよ!
お父さんもお母さんも大歓迎で待ってるよ!」
麻美……。
本当に麻美にも頼りっぱなしだ。
「千葉、今晩夏帆のことよろしくな」
「任せておいて!もうお布団もしっかり用意してきたから!」
麻美はわたしが泊まることに迷惑そうにするどころか、すごくわくわくしてそうに見える。