Kiss of a shock ~涙と~
かんかん照りの太陽、麦藁帽子。


それから、虫かごと虫取り網。


ひまわり畑。


懐かしい記憶の中には、懐かしい顔ぶれが甦る。


じいちゃん・・・。


遠い過去、もう思い出すのも難しいはずの思い出。


母を亡くした後、俺を育ててくれたたった一人の肉親。


こんなことを思い出すのは、きっとあいつのせいだ。


あの女が、言っていた「健二」。あの名前のせいだ。


〈お前の楽しいことも嬉しいことも、全部、奪ってやる〉


真一は、汗だくで眼を覚ました。


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