Kiss of a shock ~涙と~
雨粒がヒタヒタと頬を打つ。


万理香は直人を見上げて、どう声をかければ良いのかと思案した。


健二と知り合いなのかーどうしてここにいるのかーなぜ助けてくれたのかー


聞きたいことは沢山ある。


ありがとうーも、言いたい。。


けれど、冷たい雨に打たれているからーという理由だけではないと、明らかに分かるくらいに、その顔は青ざめていて…。


「あの…大丈夫?」


怖々、問いかけてみた。


直人はフッと気を取り戻した、みたいに視線を万理香に向けた。


そして、まるで平気なフリをして言う。


「それ…俺の台詞だろ。」


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