Kiss of a shock ~涙と~
平然とした声は、まるでその顔色に合ってない。


ふり、をしてる・・・みたいだ。


平気なふりを…。


「なぁ、いつまで抱きついてるつもり?」


そう言われて、今更気がついた。


自分が直人に抱きついたままだったことに。


途端に羞恥心が芽生えて、慌てて腕を解いた。


「…」


それから、また沈黙だ。


どう考えてもおかしい。


さっきまで、絶対的な強さみたいなものを放っていたのに、今はまるで、何かに怯えているーみたいだ。


「…あの、ありがとうございました。」


とにかく、万理香は気を取り直して言った。


知り合い、なんだよね・・・今のはどう見ても。。。


「あの・・・。」
「あんた、何であいつと」

万理香の言葉に、直人の言葉が重なった。
< 181 / 347 >

この作品をシェア

pagetop