Kiss of a shock ~涙と~
直人か・・・。


何をしたのかしらないけど、万理香をフったのだということは間違いないだろう。


何で―だ?


あの雨の中、わざわざ助けにくるような・・・仲だったはずだ。


それが、万理香からの一方通行の想いだったわけがない。


それなら、助けたりするはずもないからだ。


じゃあ、なぜ・・・?


まさか―、俺に対する遠慮・・・か?


ぎりっと、歯をかみ締めてそれからゆっくりとこぶしを解いた。


「・・・明日、また来るよ。」


万理香が困ったように眉を寄せる。


「そんな顔しないで、この前のことは俺も反省してるんだ。ちょっと強引すぎたかなって、万理香ちゃんの想いも考えずに・・・俺の想いだけを押し付けようとしちゃったから―、ごめん。」


万理香は、思わぬ謝罪の言葉に、健二から目を背けた。


「けど、俺の気持ちは、疑わないで欲しい。君のことが好きなんだ・・・だから、元気になって・・・ね?」
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