紅色に染まる秘密の恋(休筆中)

***

私が小学2年生になった

ある休日の夕方の事。


父が休日模試の為に不在で

一人で留守番をしていた時

『…紅、今日も遊びに来たぞ!!
先生、仕事なんだろ?
叔母さんが夕飯にって
三人分の弁当くれたから
縁側で一緒に食おうぜ。』

りとさんがアルバイトを終えて

お弁当が入ったビニール袋を持って

いつものように

我が家を訪ねてきてくれて

私の大好きな時間が始まった。


「…おいしい、りとお兄ちゃん。」

父が帰宅するまでの間

彼の叔母さんが作ってくれたお弁当を

縁側で2人庭を眺めながら食べ

私が学校であった事を話していた。


すると

『…なあ、紅。
お前、無理して笑うなよ…。
それに…少しは先生に甘えろよ。』

と、食後の一服の為に

庭に出て煙草を吸っていた彼から

私は突然そう言われた。


「……?」

箸を止めて首を傾げながら

庭にいる彼を見ると

『…先生…お前の事心配してるぜ。』

彼は吸った煙が私にいかないように

空に向かって息を吐き

時々携帯灰皿に灰を落としながら

チラリと私に視線を向けた。





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