家族ごっこ
ボストンバックを抱え、スーツケースをガラガラし。
私は玄関の前にたった。
ママが後ろに立っているのは、お世話になるmake believeの人に挨拶しようと思ってるから、らしい。
「あれ?」
「さあ…」
現れたのは、俗にいうロケ車。
白くて、ワンボックスより大きめの、人がいっぱい入りそうなやつだ。
住みかだったアパートの目の前でとまり、中から人が出てきた。
柔らかい髪の毛に、スーツ。
見た目子犬系男子で、決してブサイクではない可愛さがある。
そして一発でわかった。
「はじめまして楷さん」
「自己紹介してないのにバレた!?」