17歳の遺書





いつの間にか、眼からはたくさんの涙が流れていた。

どうやっても止められなくて、それは自然と流れてきて、おれの服を濡らしていく。






美帆のお母さんの気持ちを初めて知って

本当に自分の娘を想う気持ちに触れて、

自分の覚悟がどれだけ甘かったのかを知る。








『美帆に会いたい。』







自然と口からこぼれ出た言葉は、
誰もいない冷たい部屋にしんみりと響いた。


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