17歳の遺書
俺は今、運動場に出て競技を見ている。





学校側は俺の命が残り少ないことを知っているみたいで、競技に参加しない俺に、応援選手。といういみのわからないネーミングをつけて、任命してくる。






走ることのできない俺は、ただずっとみんなの走る姿を、見ている。





練習の時から速かった南さんはやっぱり速くて、しみじみする。



見てろよ。と笑った悠希も言っただけやっぱり飛び抜けて速かった。




美帆も2人には及ばないけど、周りよりも全然速くて、やっぱりなんでも出来る美帆にまたどきっとする。




3人とも俺のできないことをしてて、
やっぱり輝いてた。



こんなこと、やりたくない。って思ってるやつも、きっといるけど、
そんな事は微塵も感じさせないほど、


今日だけは黄色に染まって輝いてた。



そんな奴らが羨ましくて、羨ましくてたまらなかった。

競技は残り、クラス別対抗リレーだけになり、得点はこんな感じで黄色がダントツの1位だった。




赤団 780

白団 820

黄団 1190

青団 620




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