王太子殿下の溺愛遊戯~ロマンス小説にトリップしたら、たっぷり愛されました~

「いやいや、それは違うだろ」


それなのに今の稀斗ときたら、あの7日間を超えてタガが外れたかのように、すぐに触れたがるし、サラッと不意打ちでキスを奪うし、油断も隙もない。

求められて嬉しい反面、稀斗に触れられれば容赦なく溶かされてしまって、身体が保たなくて困る。


「ウィルだって思ってるさ。俺が瑛莉菜にするように、ウェンディをかわいがって、身体中にキスして、ぐずぐずにさせて、それからたくさん……したいって」

「いやー! やめて! 稀斗のエッチ! 変態!」


瑛莉菜が腕の中でジタバタと暴れると、稀斗はその反応に満足したようで、ぎゅーっと抱きしめる腕に力を込めた。


稀斗にしてみれば、我慢を強いられた7日間のせいで、恋人同士になって数ヶ月が経った今でも、ときどき抑えが利かないのだ。

まったく意識されていないのではないかと思うほど無防備に抱きついてきた彼女が、こういう反応を示してくれるのは素直に嬉しくて、ついついからかってしまう。


「瑛莉菜が俺のこと、ちゃんと男だって意識してくれてて安心する」

「何言って……きゃっ……」


晒された白いうなじに優しく噛みつかれ、瑛莉菜は稀斗の期待通りの甘い声を上げる。

小さく笑った稀斗の吐息が耳にかかり、絡みついた腕が本格的に身体の線をなで始める。
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