王太子殿下の溺愛遊戯~ロマンス小説にトリップしたら、たっぷり愛されました~
「あっ……ん、もう……!」
後ろから瑛莉菜を抱き込みながら、稀斗が耳たぶを口に含み、薄いブラウスの上から彼の手のひらに胸の膨らみを包まれると、身体から力が抜けていく。
手にしていた本が、バサリと音を立ててソファの下に落ちた。
小説の続きが読みたい。
部屋の電気が付けっ放しだ。
そう思うのに、稀斗に触れられることを嫌だと思えない。
それどころか、身体中の肌が敏感になって、次に稀斗の手で撫でられるのを待っているかのようだ。
「瑛莉菜はかわいいな」
何度身体を重ねても、今だに恥じらう姿を見せる瑛莉菜の耳元で、稀斗は堪えきれない本音をもらす。
「ウィルは不憫だな。ウェンディにこういうこと、したいだろうに」
「きゃっ!」
瑛莉菜をソファの上に押し倒し、組み敷いて見下ろすと、頬を朱に染めて、濃い茶色の瞳を潤ませた彼女と目が合った。
触れれば触れるほど、貪欲になる。
稀斗はそのかわいらしい鼻先にキスを落としてから、首すじに顔を埋めた。