神様修行はじめます! 其の四
「ねぇ浄火。あんたと因業ババの出会いって?」
「出会い? ついこの前、突然ババが島を訪ねてきたんだよ」
「訪ねるって・・・。だってあんた達、それまで会ったこともない他人なんでしょ?」
「ああ、初対面だ。そんで信子ババは、いきなりオレに術の発動の仕方を教え始めたんだ」
「・・・へ?」
「で、オレは言われた通り、やってみた。そしたら・・・できちまった」
「・・・・・・は?」
「だから、やってみたら、力が発動できちゃったんだよ。オレ」
・・・・・・・・・・・・。
できちゃった・・・って・・・。
あたしとお岩さんが、なんとも言えずに浄火を見つめる。
浄火はひょいっと肩をすくめた。
「その時、自分でも初めて知ったんだ。オレが神の一族の能力を持ってるって」
・・・・・・えーっと・・・。
それって、つまり・・・・・・。
浄火って、ババに会うまでは、自分の力の存在にまったく気付いてなかった。
・・・てことなの?
「あんたって、生まれつき力を発動できてたわけじゃないの?」
「まさか。できねえよ。できてたら島にゃいねえよ」
「それはまあ、確かに」
「術なんか、生まれて一度も発動したことねえよ。だから本気で驚いたぞ。自分でも」
「じゃあなんで、因業ババはあんたの力を知ってたの?」
変でしょ、それ。
会ったことも無い、遠く離れた他人の能力の有無を、なんで知ることができるの?