神様修行はじめます! 其の四

「ばかやろー! アホやろー! 冷血漢! 外ヅラ男! 二重人格者!」


―― バリーン バリーン!


もう、割りたい放題、言いたい放題、荒れ放題の絶好調。


まさにノンストップ状態だ。


あ、あのぉ、お岩さん。


実はその二重人格者が、ここにいて全部聞いてるんですけど・・・。



「遥峰の顔だけ野郎ー! 女たらし野郎ー!」


「だれが女たらしだよ・・・」


セバスチャンさんがボソッと剣呑につぶやいた。



「遥峰めぇぇー! お前、いっぺん死ねー!」


「だから、もうすでに一回死んでるだろうが。オレは・・・」



お岩さんてばもう、怖いもん無しだ。そろそろ待ったをかけないと。


さすがにセバスチャンさんも聞いてて良い気分じゃなさそうだし。


このままじゃ、どんどん二人の間の摩擦熱が高くなるばかりだ。


声をかけて気付かせよう。



「あのぉー、お岩さ・・・・・・」


「それでも・・・・・・」


―― ガッシャーーン!


お岩さんは厚手のお皿を一気に五枚ほど持ち上げ、ぶうんっと勢いをつけて放り投げた。


ひときわ大きな破壊音が鳴り響く。


そして息を荒げて、彼女は大声で叫んだ。



「それでも・・・それでもあたしは、あんたの事が本気で好きなんだーーー!!」


< 128 / 697 >

この作品をシェア

pagetop