神様修行はじめます! 其の四
分かっている。浄火は悪くない。
悪いのは、全てあたし。浄火を責める権利なんか微塵も無い。
あたしが愚かだったから、だからしま子はずっと・・・。
『さよなら』の言葉を、覚悟と共に胸に秘めていたんだ。
いつの日か、あたしを守るために別れの日が来ることを、しま子はきっと覚悟していた。
そんなしま子を勝手に島へ連れて来て、勝手に置き去りにして。
そして、そのあげく・・・・・・。
「うわあ・・・あぁぁぁ・・・・・・」
涙と鼻水が溢れだし、川のように顔を流れ落ちる。
心臓が止まりそうな苦しみと痛みに、頭を抱えて転げまわった。
お岩さんが両手で顔を覆い、泣き咽んでいる。
あたしはしま子の名を、何度も呼んだ。
しま子の最期の光景が、信じたくない、信じられない光景が・・・
頭の全部を占領して、あたしを責め苛んだ。
「しまこぉ・・・しま子ぉぉぉ・・・」
あたしは這いずり、しゃくり上げながら崖の先へと向かう。
しま子の姿を求めて。
でも・・・
そこにしま子が居ない事を再び思い知る勇気が、無くて。
一歩手前で力尽き、わあわあと泣いた。