神様修行はじめます! 其の四
氷だから滑って簡単に移動できると思ったけど、これが大間違い。
服が氷に粘着するように貼り付いて、思ったように進んでくれない。
しかも・・・冷たい! 寒い! 辛い!
這っているから、体の前面が氷に密着して、もう泣きたいほど冷たいのなんのって!
冷たいというより痛いよ! ギリッギリに軋むほど体が痛いー!
もうダメ耐えられないー!
思わず体を浮かしかけたら、頭の上を氷柱がビュンッと掠めた。
ひぃーっと叫んでベタリと伏せる。
い、いま絶対、頭のテッペンの毛髪数本、もっていかれた!
うわあぁ! か、体を起こしたりしたら、その時点で即死する!
このままほふく前進するしかない!
寒さと恐怖に泣きながら、氷柱の槍の猛攻撃の下をズリズリと前進していく。
涙は外気に晒されて、即座に凍り付いた。
その間にも気温は加速度的に下がっていく。
寒いよぅ! 痛いよぅ! もう限界だよぉ!
―― ズリ・・・ズリ・・・
歯を食いしばって進んでも、身体機能が低下して体がうまく動かない。
空気を吸うと気管がキィンと凍り付いた。
氷と冷気のせいで、体内の臓器機能が低下している。
苦しい。くる、しい・・・。
あっという間に意識が朦朧としてきた。
見れば、氷の地面を必死に掻く指の色が変色している。
これ、凍傷ってヤツ? もう手足の感覚、無い。