神様修行はじめます! 其の四
「うわー! うわー! うわー!」
緑、緑、緑!
周囲360度すべて、緑一色全開!
ツタが意思を持った生物のように、凄まじいスピードで天に向かってどんどん上昇する。
あたし達は周囲を取り囲まれ、溺れるようにもがいていた。
ほんとに海の中で溺れているみたい。
目の前のツタが、海中で異常発生したコンブにしか見えない。
でけえぇぇー! このコンブ!
しかも地面が爆発した時に砕かれた岩の破片が、噴火みたいに下から飛び上ってくる。
大人の頭ぐらいの大きな石が、ビュンビュン音をたててブっ飛んできて背筋がゾッとした。
―― バゴオォォ・・・!
次々と下から伸び上がるツタの先端が、岩を軽々と貫いていく。
まるで塩のようにサラサラと砕け散るのが見えて、あたしの背中がさらに冷えた。
これにぶつかったら即死する! 味方に瞬殺される!
絹糸が信じられない敏捷さで、なんとかツタと岩の猛攻撃から身をかわし続けた。
奇跡的な回避率。ほとんど本能だけで動いているんだろう。
「さ、さすが神獣! エライ絹糸!」
「・・・・・・!」
絹糸は返事をする余裕も無いらしい。
もちろんこっちも、余裕なんてさらさら無かった。
絹糸がすごい態勢で激しく動き回っているから、今にも振り落とされそう。
絹糸の首筋を両腕と両足で羽交い絞めして、ほとんど絞殺状態でしがみ付いた。
うわあ! 落ち・・・落ち、落ちる!
なんか、自分がカウガールに思えてきた!
ロデオ大会に出場したら、今なら絶対、日本人女性初優勝できる自信がある!