神様修行はじめます! 其の四
そして腰に手を当て、胸を反らしてハッハッと元気に笑い飛ばす。
そーだ! セバスチャンさんはちょっと不調だっただけだ!
だって彼はお岩さんの事が心配で・・・・・・。
心配、で・・・・・・。
「天内君、どうした?」
「お岩さん・・・どうしてるかな?」
ただでさえ小ぶりなあたしの胸が、シオシオと丸まってしまった。
結局あのまま、何も言わずにあたし達は里を出てきた。
あれからあのふたりに連絡はとっていない。
かける言葉も無いって、まさにこういう事だよね・・・。
前にも言ったような記憶があるけど、人生って本当に不公平だと思う。
なんでお岩さんがこんなに苦しまなきゃならないの?
好きな相手と血が繋がっているかもしれないなんて。
しかもそれを確かめる手段も無く、そのままずっと一緒にいるなんて。
どんだけ残酷な罰ゲームよそれ。ヘビの生殺しだよ。
今回、どんだけヘビに縁があるのよあたし達。
「でも彼女もセバスチャンも、それを受け入れたんだ」
胃も頭もキリキリしているあたしとは対照的に、門川君は冷静だった。
「どんな形であれ、生まれた形は変えられない。受け入れて生きていくしかないんだ」
「怒涛の人生を約束された門川君が言うと、説得力あるね・・・」
「君だって充分、波乱万丈じゃないか」
はぁ、おっしゃる通りです。
確かに滅火の一族の末裔っていう、あたしの生まれは変えられない。
受け入れるしかないし、その覚悟はできてるけど。