神様修行はじめます! 其の四
・・・・・・ん? 待てよ?
重大な用件で来ましたって?
じゃあ・・・・・・。
「さようでございます。長老がこの里の中に、お入りになるということでございます」
「あ、セバスチャンさん」
いつの間にかセバスチャンさんが、あたし達の後ろに立っていた。
軋む音をたてて接近してくる船を、じっと見ながらつぶやく。
「長老の船とは・・・。ただでさえ珍しいのに、あれほどの格式は見たことがない・・・」
その顔は、敵を前にしたかのように真剣な表情だ。
そうか・・・やっぱり。
大物の長老が、この里の中に入り込もうとしているんだね?
「でも、お岩さんが面会謝絶ってことになってるのに」
「だからこそ、わざわざあの船で駆けつけて来たのでしょう」
「あの船って、そんなにすごい意味があるの?」
「大名行列のようなものです。まさに長老にとっては格式と、名誉と、尊厳の象徴でございます」
里の人たちが慌てふためくはずだ。
長老にそこまで格式高く訪問されたら、受ける側だって相応に迎えなきゃならない。
ヘタな対応をすれば、首が飛ぶ。
いくら当主が病気だからって、門前払いというわけにはいかないだろう。
長老にそんな大恥かかせたら、こっちが悪者になってしまう。
「向こうに一本とられました。まさか、このような反し手でこられるとは」
「セバスチャンさん・・・」
「天内のお嬢様、ジュエル様のお部屋に隠れて下さい。今すぐ」