泣きたい夜には…~Hitomi~
「でも……」
私は嫌!
絶対に嫌!!!!
思ったことが口に出せず、俯くことしかできない。
「ひとみ……お前、アメリカに行くことになったら俺と別れなきゃいけないと思っているんだろ?」
慎吾の私を宥めるような言葉に、無言で頷いた。
「俺はお前と別れるつもりはないぞ!別れるんじゃなくてほんのしばらく離れるだけだよ。だって、一生行ってるわけじゃないだろ?」
えっ……
慎吾の意外な言葉に、顔を上げた。
真剣な眼差しの慎吾。
彼は本気だ。
本気で私を待とうとしている。
でも、
「2年も……2年も行かなきゃいけないんだよ!」
2年も慎吾に会えないなんて……
慎吾は何度も頷いて、
「わかってる……ひとみ、お前は医者だからわかるよな?日本人の平均寿命って今、どのくらいだ?」
え……
何でこんなことを聞くの?
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